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 いじめの時間 (新潮文庫) |
強烈、の一言。
江國香織や角田光代を始め、そうそうたる執筆陣ゆえにずいぶん前に買って、でもあまりに重過ぎて読むのを断念した短編小説。 社会現象とも言えるほど吹き荒れているいじめ問題。 しっかりと読んでみようと思って数時間。 やっぱりきつかった… テーマがテーマ。はっきり言って気分の良い読み物ではないけれど、向き合っていかなくてはいけない問題だと切に感じる。 どういう意図を持って発売されたか、今でもさっぱり分からないが、こんな時代だからこそ、読む人それぞれに答えがあるんじゃないかと感じる。 発表されたのは９７年、でも充分通用する。 教育に携わっている人。特にこれから教育の現場で活躍する人には、きついかもしれないけど、一度読んでもらいたい。 「魂を壊さないでよ」の帯の文が心に響きます。 |
 パンダのポンポン |
野中柊さんの初めての童話ということで、楽しみにしていました。とっても可愛いお話。三つの話の中では、第三話の「紅白ふわふわケーキ」がいちばん好きです。街一番の人気レストランのコック、パンダのポンポンが、いい味だしてます。お友達の猫のチビコちゃんとの掛け合いも、間のいいもので、二人のキャラクターの釣り合いもいいです。三話とも、子供達が好きそうな食べ物が話の中心で、おいしそうで楽しい内容。はらはらドキドキする場面もあるし、子供の好きなお誕生日のパーティーの話もあるし。私が気に入ったのは、ポンポンとチビコの「よお。シスター」「よお。ブラザー」なんて、すかした挨拶なんかするところ。この二人のキャラクターで、今度また書いてほしいなあと、思います。 柊さんは、『ジャンピング☆ベイビー』、『参加型猫』などでみる限り、今風な小説の方へ進むのかと思いきや、いい意味でベクトルの定まらない作家ですね。元々『小春日和』などの、小説であってもどこかほんわかした“お話”的な雰囲気の作品も書いていて、私はなんか好きなのです。大分以前の作品は、なかなか手にすることができないままなのですが、気になる作家さんです。 |
 あなたのそばで (文春文庫 (の13-1)) |
私がはじめて読んだ野中作品がこの本でした。以来、野中柊のファンです。 どの短編も、どこにでもあるような小さな幸せに光を当ててあります。一つ一つが完璧に独立したお話ではなく、意外な人物が繋がりあったりしているのも面白いです。 野中さんの作品は日常の一部を(ある意味)彩り豊かに切り取ったかのような作品が多いです。 とくに「あなたのそばで」は、壮大なテーマやメッセージの込められたお話でないぶん、日常のあたたかさや見えそうで見えない豊かさを、心ゆくまで楽しめる一冊なんじゃないかと思います。 |
ゆうべ 野中柊 が夢枕にたたれてこうおっしゃったッ・・・！
MySpaceで着実にファンを増やしているシンガーソングライター 野中柊。どこまで本気なのかちっとも分からないが、おもしろい連中であることには間違いない。
「自然とそれぞれの恋愛観を話し、遠いところにいる大切な“あなた”に向けて書くことに決まりました。」
ほうほう、ようがんばってますなあ。ようするに、
『 真実の愛は幽霊のようなものだ。誰もがそれについて話をするが、それを見た人はほとんどいない。 』（ ラ・ロシュフコー ）
こりゃストライク過ぎか^^;
「参加型猫」―期待通り？
野中柊さんが「あとがき」を、 勘吉くんと沙可奈ちゃんは、居心地の良い場所を必死に作ろうとしているが、 彼らは、本当は自由気ままに生きたいタイプの人間かもしれない。 その矛盾はいつか二人を引き裂くかもしれない…。だから、 ...
私らしくあの場所へ
角田光代、大道珠貴、谷村志穂、野中柊、有吉玉青、島本理生。 ちょっと切なくて、でも最後は前向きな話が多い。 私はこの中では大道珠貴の「ゆうれいトンネル」が良かった。 老婆ミナミがかっこいい。かっこいい老婆って魅力的だなぁ。 ...
ひな菊とペパーミント
ひな菊とペパーミント/野中柊 話の内容は・・・ 結花は十三歳。 中学校のクッキング部では、 料理を作るより食べるほうが得意。 父の再婚話えおきっかけに、 ボーイズ・ラブ疑惑をかけられている美少年と急接近して・・・ もしかしたら、恋の予感？ ...
ダリア（野中柊）
ダリア (集英社文庫)(2006/10)野中 柊商品詳細を見る ちょーっと満員電車では読みづらかった... 太郎といつも一緒にいるから「花子」な「わたし」が読んでいる小説の.
朝ごはん
私は図書館で借りてきた野中柊の『きみの歌が聞きたい』を読む。 合間合間にあれやこれや話をする。 ゆっくり朝ごはんを食べ、 フルーツヨーグルトも食べ、また食後に紅茶をゆっくり飲んだ。 朝ごはんを食べ終わった後、１週間分の食料品や日用品の買出し ...
『恋人たち』野中柊
恋人たち/野中 柊; ￥1575; Amazon.co.jp. 野中柊さんワールドでした。 繊細な心の中。 ズカズカと踏み込まない人間関係。 一気に読んでしまいました。 でも。 あまりにも偶然が重なりすぎて. 非現実的な設定だわ～、小説だからね～と ...
野中柊「プリズム」
プリズム. プリズム, 野中 柊 新潮社 2007-06 売り上げランキング : 54979 おすすめ平均 せつない、、、 野中さん、一周して戻ってきた感じ。 ドキドキしたぁ! Amazonで詳しく見る by G-Tools ...
『きらめくジャンクフード』野中柊（文藝春秋）
野中さんが古今東西のジャンクフードについて語る食べ物エッセイ。 さまざまな食べ物、特にジャンクフードにまつわる思い出や、それぞれへのこだわりや思い入れについてなど、語る内容が楽しいです。 でも読んでいるとあれこれ食べたくなって、ちょっと ...
野中柊『恋人たち』
野中柊を読んで、初めて面白いと思った。もちろん、今までもつまらないと思ったわけではない。だが、何度か読んでみてその度になんだか違うなぁ、という感想を持ってきた。それがなんなのかはよく分らない。フィーリングが合わないのか、なんて、ね。 ...
野中柊さん『ガール ミーツ ボーイ』
お母さんと息子の話。 あぁ自分は周りの人に助けられ、恵まれているなぁと思いながらもふとした瞬間に一人ぼっちだと気づく美世さんに共感。 無理してずっとピンと心の糸をはって頑張っているんだなと。 ても周りにいる人みんなが優しくてすごく大切に ...