そんな気持ちにさせてくれる歌が20曲以上(2枚組の計50曲収録)あるのですから、たまりません。CDタイトル通り、ミディアム・スロー・ナンバーをたくさん集めていて、『雨にぬれても』『恋よ、さようなら』など、名曲がひしめきあっています。
個人的には、2枚目に収録されている『世界は・・・』から『リヴィング・・・』までの流れがいいです。特に、『ジズ・ガール』(男性版の『ジズ・ガイ』は未収録)はいちばんのお気に入り。しっとりとした切ない歌心に、何度聴いてもジワッとしてしまいます。
そして、バカラックの次は、ロジャ・ニコなどの一連のソフトロックを聴いてみることをおススメいたします。音楽って「つながっているもの」なのです。いい音楽は他にもたーくさんあります。(※バカラックのカヴァー曲も楽しめます。)
青春のメロディ バカラックは本当に懐かしいですねおすすめ度
★★★★★
バート・バカラックが稀代のメロディ・メイカーなのはこの数々のヒット曲をきくと実感します。
カーペンターズのデビュー曲ともなった「遥かなる影」、映画「明日に向かって撃て」の主題歌を歌ったB・J・トーマスの「雨にぬれても」、ディオンヌ・ワーウィックの「恋よ、さようなら」「サン・ホセへの道」「アルフィー」「ウォーク・オン・バイ」、ダスティ・スプリングフィールドの名唱「恋の面影」。1980年のヒット曲、クリストファー・クロス「ニュー・ヨーク・シティ・セレナーデ」なんか比較的最近のイメージで捉えていますが、あれからもう四半世紀を越えてしまいましたね。
1960年代から70年代のポップスシーンを考えた時に、バカラックがもしいなければ、世界のヒット・チャートはきっともっと貧弱になっていたと思います。まさしく膨大な“スタンダード・ナンバー”が次ぎから次ぎへと流れてくるようです。
バカラックを語る時に、ディオンヌ・ワーウィックを語らずにはおれません。この素晴らしい女性シンガーの存在が、我々にバカラックの素晴らしさをより上手く伝えてくれたと思います。
ディオンヌ・ワーウィックが歌った1969年の世界的大ヒット曲「恋よ、さようなら」の♪I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN♪は当時の日本人の多くがこのフレーズを口ずさめることからいかにヒットして親しまれたかが分かると思います。
そして、1960年代後半の世相を反映するかのようなジャッキー・デシャノンが歌う「世界は愛を求めている」は素晴らしいメッセージ・ソングとして今も必要とされていると思います。♪だれかへの愛ではなくて すべての人々へ愛を♪
もうこのように洋楽のヒット曲が親しまれることも無くなりましたが、同じヒット曲を共有できた時代というのは幸せだったのかもしれません。
あれもこれも彼の曲おすすめ度
★★★★☆
ザ・メロディメーカー、バート・バカラックのオールタイムベスト。
かなり長いタームのヒットチューンがてんこ盛りである。
歌う人間が違い、アレンジが時代を反映したものであっても、
同じコンポーザーの作品集だけにさすがに統一感がある。
個人的な好みで言えば、メロディに力があるだけに
力感があり過ぎる男性ヴォーカルよりは歌唱法に余裕を感じさせる
ディオンヌ・ワーウィックが、一番彼の曲にはまっているように思える。
1枚目でおすすめなのは、このアルバムを聴くまでは
カーペンターズのオリジナルだと思っていた01.,
映画音楽史上に残る名曲 05., ここに収録されているオリジナルよりも
ジョン・レノンの泣きのシャウトが思い出される 07.,
前述したディオンヌの名唱が冴える13., 20., あたり。
2枚目では、物憂げな 01.,
吉里爽が唯一リアルタイムでヒットしたのを記憶している22.,
コステロの抑制の効いたヴォーカルがすばらしい25., など。
タイトルとジャケットに一考の余地あり・・・かな?とも思うが、
オーケストラとホーン、女声コーラスを多用したようなアレンジは
ある時代のJ-POP のアレンジの雛形になったように思われる。
ヒット曲の中でシンガーソングライターの作品の比率が高くなったのは
洋の東西を問わず共通の傾向だが、このアルバムにはいい歌い手なら
「思わずカバーしたくなる」スタンダードナンバーが詰まっている。
まさに、「プロの」職人技の見本市のようだ。
すばらしい!良作!
おすすめ度 ★★★★★
わたくしめもついに買いましたよ
。出来は今更ながら言うまでもなく素晴らしい。
ホント満点を付けても良い出来です。