お気に入りの一冊。おすすめ度
★★★★★
まず、装丁が凝っていてすばらしい。
作品世界にピッタリ会うような、ちょっとうさんくさい表紙のデザインで、
本屋で「表紙買い」してしまうのも良いでしょう。
内容も、藤田漫画らしい王道展開で、見ていてちっとも飽きません。
短期連載・読みきりのクオリティの高さが伺えます。
演出・構成力も上手く、読者を飽きさせない工夫が感じられて
すごく好感が持てました。
荒い描線の力強い画面や崩れたデッサンがむしろ良い。
整然とした緻密な作品よりも、「熱」を感じます。
熱い心を持つ男と静かな焔を宿した女性を描かせたら天下一品。
個人的に、この本では人死にがあまりないので好きな作品ですね。
本当に面白いですおすすめ度
★★★★★
カバーがかっこいいという不純な理由で手に取ったのですが買ってよかったと心のそこから思っております。
本当に面白い作品です。
読み終わってから「…読んじゃった…」というような、何とも言えないあの、
読み終えてしまって寂しいような、それでも面白くって読めたことが幸せというような、
「良い作品を読んだ」あとのあの読了感をひしひしと感じることができました。
これを機に、藤田和日朗氏の作品をもっと読んでみようと思っております。
元ネタがあるんです。おすすめ度
★★★★★
今後シリーズが描き継がれる可能性はあると思うけど、一応一巻完結の小品。
舞台はヴィクトリア朝の頃のロンドン、いや、倫敦。
近代化真っ最中の暗がりを残した大都市での奇譚はまさに藤田和日郎の独壇場。いつもの藤田節が炸裂してます。
本作の一番のミソってのは元ネタがあるって点かな。主題となる怪人「バネ足ジャック」は最近映画にもなった「スウィーニー・ドット」などと並び、当時実際に流布されたいにしえの都市伝説なのだ。くわしくは本作執筆のきっかけとなった「ロンドンの怪奇伝説(仁賀克雄著)」をご参照してみてくだされ。
「このひとの新刊は無条件に買い」を信条としております。おすすめ度
★★★★★
魅力的過ぎるキャラ。
端役にも手を抜かない設定の詰めと密度。
狂言回しの使い方がまた絶品の巧さ。
意志をしっかり持った女性を描かせれば天下一品。
いわゆる「絵師」的な線ではありませんが、
「それで、だからどーした?」と一撃で捌ける勢いで
読者を引き込む面白さが詰まっております。
1冊読み切りが2作続きました。
大作も歓迎ですが、小品も素晴らしい。
今回も何遍読み返すのだろう?
死んだ石は割れても生きた笹は割けないおすすめ度
★★★★★
真っ先に思い浮かんだのは、ミスターチルドレンの「名も無き詩」である。
永い時を経ても語り継がれ、しかしその内情はいかなる物語だったのだろうか?
この物語はつまりそのたぐいの(文字通り伝奇)ものだ。メジャーでありながらマイノリティー。
孤独。しがみつく思慕だけがコアになっている。
奇妙でありながら圧倒的に人間臭く、やたら「かっこいい」主人公。
「藤田回し」「藤田漫画」。
熱血したいと願いたい方、買いです。
舞台が変わろうとなんら変わることの無い。まさしく「ヒーロー」そのものが堪能できます。
「ガキはいつか必ず、大人になるんだよ」
大変良く出来ています。
おすすめ度 ★★★★★
大変良く出来ています
。出来は今更ながら言うまでもなく素晴らしい。
ご参考になれば幸いです。大変お勧めですよ!!