これはこれで楽しめますおすすめ度
★★★★☆
映画とは言え、テレビドラマのデラックス版といったところだと思います。
最近、フジテレビ系のドラマは、このパターンが多いですね。
ま、しかしながら、この作品は楽しめます。なかなか大変なロケだったろうなと想像もできるし、舞台道具・セットなども相変わらず凝っています。
悟空と銀角が玉を取り合って、闘うシーンは見応えありました。
でも、金角も銀角も、かぶりもののせいか、俳優が誰なのかまったくわかりませんでした。というより、気にしていなかったのですが。かといって、気にしていても簡単にはわからなかったかもしれません。
もっと妖術が多彩に出てくれば、迫力が増したかと思います。しかしながら、香取慎吾のキャラクターがあまりに孫悟空にハマっているところが、スゴイ。
堺正章。香取慎吾。しかし、後に演じる人はさぞかしやりづらいでしょう。
出来は非常に良いです。
おすすめ度 ★★★★★
はっきりいって、すさまじい出来です
。このアレンジが秀逸の一品から感じたことは、素晴らしい才能の奥深さ、ということです。
こつこつお金を貯めてでも買う価値のある一品だと思います!
概要
天竺への旅の途中で、三蔵一行が寄ったのは“虎の民の国”。ここは金角大王と銀角大王という兄弟妖怪が王と王妃を亀に変え、国を乗っ取っていた。難を逃れた王女の玲美は、三蔵たちにその妖怪の退治を依頼。玲美の案内で妖怪の住み家に向かうが、そこにはとんでもない罠が仕掛けられていたのだった…。
大ヒット連続ドラマを映画化したものだが、質感は正直、テレビのスペシャル版といった感じはぬぐえない。けれども子どもを連れて安心して観にいける実写の邦画という意味では、07年の夏休み映画の貴重な存在となっている。驚くのはテレビ版よりも進化した孫悟空役の香取慎吾の棒術。にょい棒の扱いがさらに上手になった上、さまざまなアクションにも挑んでいる。特に後半のアクションでは、香取自身がアイディアを出したそう。それらも見モノのひとつだ。また実際の中国でのロケなど、スケール感は相当に大きなものに。金角役の鹿賀丈史のドーンと落ち着いた悪役ぶり、銀角役のちょっとユニークさも見せた岸谷五朗の悪役ぶりなど、ゲスト出演者たちの演技も見どころのひとつとなっている。(横森 文)