アニメ映画としては出色の出来なことは間違いないおすすめ度
★★★★★
にしても、最高傑作であるとか、前人未到の領域とか、褒めたおすことは出来ない。
シナリオはシンプルなもので、白黒時代の映画でも、もう少し複雑だ。
アクションは確かに美しく画像の乱れも少ないが、OVAや劇場版でこの程度のクオリティのものが他に存在しないわけではない。
最後のシーンも結局、お涙頂戴のお子様向け定型に収めてしまうわけで、新しいものが存在するわけではない。
と、これだけ悪口を言っておいたから、そろそろ褒めてもいいだろう。
間違いなく、傑作。アニメ好きならもちろん、そうでなくても、一見の価値あり。
子供にせがまれてとかいいわけして見てしまうのが吉。
きれいな絵、よく動くアクション、テンポのいいストーリー展開(77分でここまで凝縮された邦画が現代に果たしてあるのだろうか?)
難解なところが少しも無く、きわめてシンプルなストーリー、にもかかわらず、引き込まれてしまうのは、悪役フィオレの魅力(?)に尽きる。
実質の主人公というか、少なくとも、ドラマの主役は、フィオレのほうであることは間違いない。
孤独と疎外感からわずかな友人にすがりつき、空気を読めずに、周りの迷惑になることを、自分がしてやりたいから(完全に善意から)してしまう。そのおろかな行動は、「百万本の薔薇(加藤登紀子)」の貧しい絵描きのようだ。
この歌が好きで、映画館で見た当時、学校で孤立していた自分としては、悪役が他人と思えなかった。
だから、悪役「も」救われるラストシーンで涙をおもいっきし流してしまい、周りの子供たちから、おかしなものを見る目で見られました。今でも、見るたびに泣きます。
孤独と疎外感に悩む若者が主人公という意味では、「タクシードライバー」の裏返しといってもいいのかもしれない。
その回答が「女にすがれ」だ、と解釈してしまうと、ちょっと、頭が痛くなるが。
素晴らしい出来栄え
おすすめ度 ★★★★★
わたくしめもついに買いましたよ
。TOP100ランキングに入っているのでご存知の方も多いと思いますが、
こつこつお金を貯めてでも買う価値のある一品だと思います!