Y!ニュース

Y!天気情報

+ 聖少女 改版 (新潮文庫 く 4-9) +

聖少女 改版 (新潮文庫 く 4-9)

倉橋 由美子
おすすめ度:★★★★★
最安値はこちら!

Amazon.co.jp



金字塔的作品です
おすすめ度 ★★★★★

わたしにとって金字塔的作品です。

「聖少女」では、未紀という少女だけが名前を持っている。
倉橋由美子の小説で特徴的なのは主な登場人物が記号で呼ばれることだ。
一人称で語る「ぼく」はKという記号を持っている。 Kの姉はL、未紀の女友達はM、「作家」の夫はSと顕されている。

もちろん、これは名前の頭文字ではなくてその人格を象徴的にあらわして分類する、識別子です。
選民と賤民の識別子、象牙細工と粘土細工のちがい、とるに足るものかそうでないのか。
カフカにもありましたよね、というかカフカの実験を引き継いでいる。
どこをどうみても粘土細工そのものだった十代の私は、
賤民が木陰にこっそりと隠れて貴族の雅な世界をのぞき見るような、心地よいマゾヒスティックを感じていました。

解説の桜庭一樹によれば、未紀は桜庭一樹(念のため・・・女性です)の母親と同世代で、今や65歳になっているのだという。
いつの時代でも、若い人たちは他の世代を人間として認めない。
自分の世代だけがカラフルに彩られて、そこからはみ出た人間はユラユラと揺らめくのっぺらぼうな濃淡の影として存在しているだけなのですが、
その中に「聖少女」の未紀も静かに紛れ込んでいるのだと想像すると、心強い気持ちに満たされました。



倉橋由美子の仕事の最高潮
おすすめ度 ★★★★★

主人公のニヒルな少女とその父との近親相姦を軸に、物語は展開する。作家倉橋由美子の鋭い批評家精神と反社会派精神が横溢する名作である。彼女は『パルタイ』や評論集もいいが、私としては最後はこの作品に帰ってきてしまう。のちの『反悲劇』や『ヴァージニア』などになると、独特の語り口が少々鼻についてくるのだが、『聖少女』はそのあたりの配分が絶妙になっていて、このあたりが作者の仕事の最高潮なのではないかと思わせる。背景に当時の社会風俗なども窺われて、その点も面白い。



最後の少女小説
おすすめ度 ★★★★★

今は故人となった作者が評する通り、この作品は作者の最後の少女小説でしょう。主人公・K=僕のヘンリーミラー調の語りがたまりません。今や当時の風俗は古くなってしまいましたが、本質のラディカルさは消えません。これ以降、作者は徐々に、桂子さんシリーズに代表される様、ただの保守になってしまいます。



現代文学の女神、最高傑作。
おすすめ度 ★★★★★

初期の先鋭・革新と
後期の絢爛たる知的世界の双方を持ち合わせ
かつ彼女の持ちうる最高の感傷をも表現した恋愛ドラマでもある。

この作品が広く知られることがないのは、ひとえに日本人と評論家達が小説を読めない救いがたい莫迦であるからに他ならない。
もっとも、そんな莫迦に評価されることを彼女は嫌うに違いないが。



裏芥川賞
おすすめ度 ★★★★★

彼女が芥川賞を取れないのは何故?二人称の作品が受け入れられないのは?決して教科書にはのらないけれども(のせられないけれども)、もっともっと評価されてもいいはず。古典的な多和田葉子とでもいえば若いひとにはわかってもらえるかな?



まさに夢のコラボです。
おすすめ度 ★★★★★

言うまでもなく最高峰 。従来の伝統を引き継ぎつつ、バランスがうまくとれてます。
すばらしいものだと感じましたので☆5評価としました。



倉橋由美子 動画

倉橋由美子



山田優 倉橋由美子 ドロロンえん魔くん