『悪くない』というのが感想おすすめ度
★★★☆☆
メモオフ第3作。メモオフファンからは辛口の評価が多い本作。
自分はメモオフ初プレイだったので続編としての評価は
分からないし、単体でみても評価が分かれる作品だと思う
が、最終的な感想としては『悪くはない』というところ。
廉価版の価格と内容から照らすと、プレイしてもよいのでは?
【シナリオ】
恋愛対象は7人。ダブルメインヒロインでカナタと音緒という
ことだが、カナタシナリオのほうが断然出来がいい。
シナリオが中途半端で『?』というイサ子と那由多、痛いキャラ
の深歩などがいるが、カナタのトゥルーエンドを見るには全
キャラ攻略しないといけないのでがんばるしかない(苦笑)。
ただし、新しい価値観が新鮮な響(口癖『ちっがうよぉ』は
印象的だった)やバッドエンドがあまりに酷くてトゥルーエンド
を見たときには思わず泣けた環のようにサブキャラでも光る
エピソードはある。また、シナリオを進めるにしたがって他の
男性キャラの見えなかった側面が徐々に見えてくる展開にも飽き
がこなかった。カナタエンドに向けての伏線にもなっている。
お勧め攻略順は那由多→イサ子→響→環→深歩→音緒→カナタか。
男性キャラとの会話ウエイトが高すぎ(個人的には面白かったが)
、『生と死』というテーマについては消化不良の感が強い、主人公
の思考について理解に苦しむ場面が多い等、個人的に気になった点
も多く、人により評価が大きく分かれる作品だと思う。
しかし、カナタのトゥルーエンドを見たときの達成感も大きい。
【音楽】
OP曲『リプレイマシン』はアップテンポでパワフルな印象的な秀曲。
BGM曲は全体的に平均以上のレベル。だが1曲が短いのでサントラ
購入は微妙。cubic cafe,Kanata,More memories等が佳曲。
ED曲はコメント困難(=BAD)
【グラフィック】
絵は綺麗。イベントCGがやや少なめか。
【システム】
KIDシステムで快適性は保証付。
信が・・・。おすすめ度
★★★☆☆
ヒロインのシナリオ等には、とくに文句は無いのですが・・・。
前作までとは、また違った感じに仕上がっています。
オープニングもBGMも良し。
稲穂信ですかね、気になるのは。
言動というか、しゃべり方というか、「なんでこんなふうに製作したんだ?」
と疑問に思ってしまいました。
信が気にならなければ、十分楽しめる作品だと思います。
定番ギャルゲーを覆す新たな試みに挑んだ作品おすすめ度
★★★★☆
2002年に発売されたKID製作の恋愛アドベンチャーゲームの
代表作『Memories Off』の第3作にあたるのが本作。
タイトル同様、従来のメモオフシリーズを意識させない
新たな試みに挑んだ意欲作品です。
数年前、理由も言わず突然姿を消した恋人・黒須カナタとの再会から
cubic cafeを舞台に彼と彼女達の夏物語が始まります。
主要男性キャラの多さ、ダブルメインヒロインの採用、
メインヒロインの2段構えのシナリオと
最初から黒須カナタの攻略が不可能な点やどのシナリオでも
微妙な3角関係の連続など面白さを追求した構成力が唸ります。
そして最後のシナリオで明らかになる彼女と主人公との意外な関係、
別シナリオとの繋がりに驚かされます。
しかし、ヒロインによってはその真意、真実が曖昧なままで
終わってしまう中途半端なシナリオの存在が残念です。
仲間との青春時代を謳歌する有様が強調されているため、
1st、2ndからのファンにはややとっつきにくく、
逆に新規ユーザーならば第3作をオススメします。
特にダブルメインヒロインの水面下での争いはかなり生々しく、
言葉でなく態度や行動で表すのがある意味一番怖い様を見事に描いています。
シリーズ中一番異彩を放った本作ですが、それゆえか一番気になり、
また味わいたくなってしまう味のある仕上がりに溢れています。
納得の出来
おすすめ度 ★★★★★
わたくしめもついに買いましたよ
。値段の割には上出来。
こつこつお金を貯めてでも買う価値のある一品だと思います!
概要
2002年に発売された人気の美少女恋愛アドベンチャーが低価格化、装いも新たにSuperLite 2000シリーズに登場する。本タイトルはさまざまな想いを描いた人気シリーズの第3弾。夏の始まりから終わりまでを美少女たちと駆け巡る物語を繊細に描いている。
前作「Memories Off 2nd」から1年後、同じ世界のどこかに存在する街、千羽谷(ちはや)が今回の物語の舞台となる。駅から少し離れた、知る人ぞ知る小さな喫茶店「cubic cafe」に出入りする人々を中心に、新たなドラマが展開されていく。
けだるい大学生活を送る主人公、加賀正午。彼は数年前に突然姿を消した恋人、黒須カナタとの唐突な別れによって、心に傷を負っていた。しかし、彼女との偶然の再会によって運命の歯車が再び動き出す。さらに、cubic cafeに出入りする女の子との新しい出会いが重なり、彼の心が微妙に揺れ動いてくのだ。
シナリオは大きく分けて三つの流れになっており、キャラクターを対峙させていくことでそれぞれのテーマを深く掘り下げる形になっている。攻略可能なキャラクターは7人。福井裕佳梨や清水愛、川澄綾子ら豪華声優陣が演じる個性的な女の子との心の触れ合いを感じることができるだろう。(松本秀行)