セクシー&トラッシーなエレクトロニックスター**ヘル!おすすめ度
★★★★★
1998年に発売されたヘル(DJ HELL)のアルバム。『華麗なる賭け』は邦題で原題は「MUNICH MACHINE」。タイトルだけじゃなく、このアルバム全体をテクノらしからぬユーモアと、レトロな風情が包んでいる。ジャケットがまたいい。テクノアルバムとは思えない。昔の映画のサントラのようだ。ブックレットもまたこっている。彼の生い立ちをホラ話で綴る。ヘルはミニマルに傾倒していた時期がけっこうあったようで、その反動というか、彼の中のセクシーフォルダがパカーンと開き、こんにちのジゴロレーベルのようなエレクトロニックミュージックの広がりを獲得する道を切り開いた。最近はどんどん垣根を越えてエレクトロロックのような世界まで取り込んでいる。音楽的な許容範囲が広い。しかもセンスが抜群にいい。だから世界中にジゴロファンを増殖させることができた。このアルバムがまたいい。大好きな一枚で、今でもたまに聞く。ディスコであり、テクノであり、エレクトロ。この独特な音像世界を聞きたくてまた聞く。懐かしく、寂しく、新しく、時にきらびやか。彼以外に誰がこんな世界をつくれましょうか。オンリーワン。DJとしてもアーティストとしても変えがきかない強靭なセンス。潔癖主義的なテクノに、トラッシーさ(パンクで、ダサかっこいい、完全じゃない感じ)とセクシーさを持ち込んだ。そんな金字塔アルバムですこれは。アルバム買ったら、ジャケットをよく見てほしい。細かい傷がコピー&ペーストされてジャケ全体にちりばめられている。ここでも彼のテクノらしさを見て取れるのである。
買うしかない!
おすすめ度 ★★★★★
はっきりいって、すさまじい出来です
。出来は今更ながら言うまでもなく素晴らしい。
こつこつお金を貯めてでも買う価値のある一品だと思います!