豪華キャストと凝った演出、美術で、単なる娯楽映画を越えた完成度おすすめ度
★★★★★
まさに豪華絢爛な娯楽作品で、アガサ・クリスティ原作物では、この作品が一番出来がいいと思います。
オールスターキャストの面々はこれまで出演してきた映画の役どころをいかして、憎むべき悪役のウィドマーク、マザコンのパーキンス、厳格な英国人のギールグッド、昔の亭主の話の多いバコール、英国軍人のコネリーなど、全員がはまり役で唯一これまでとは異なるタイプの役を演じたバーグマンはアカデミー賞を受賞しました。しかし圧巻はアルバート・フィニーのポワロで凝りに凝ったメーキャップと扮装で完璧な出来です。ちょっとオーバーアクトですが、脇を固めるキャストがこれだけ実力派の俳優がそろっているので少し力んでしまったのはむしろご愛嬌でしょう。
社会派監督であったシドニー・ルメットがアガサ・クリスティを映画化するのはちょっと意外でした。70年代の一番脂の乗った時期のルメットの演出はさすがで、「十二人の怒れる男」「狼たちの午後」でもみせた限定された空間での演出が冴えていて最後まで退屈させません。冒頭のリンドバーグ事件の鮮やかな処理、列車の出発シーンの高揚感、そして最後の乾杯のカーテンコールまで、お見事としかいいようがありません。ルメットが娯楽映画の監督としても才能があるなんて当時は思いもよりませんでした。
この映画のヒットでクリスティの小説が次々と映画化され、なかなか楽しめる作品もありましたが、作品の出来としては、この「オリエント急行殺人事件」がもっとも良かった。
アガサの代表作おすすめ度
★★★★☆
名優達の豪華キャストなので演技には見応えがあります。
ただ、ドラマシリーズのデビット・スーシェの方がよりポワロらしいと思いました。
今作のポワロは少し上品さに欠けます。
ストーリーを知らない方やアガサのファンの方にお勧めです。
良い出来でした
おすすめ度 ★★★★★
言うまでもなく最高峰
。とにかくこれは絶対買いだ!
買って良かったと思います。