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オリエント急行殺人事件 スペシャル・コレクターズ・エディション

シドニー・ルメット
おすすめ度:★★★★★
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これだけの傑作、字幕の日本語だけは何とかして欲しい
おすすめ度 ★★★★★

豪華キャスト、秀逸な脚本に丁寧な作り・・と今あらためて見ても傑作以外のなにものでもありません。映画化に際して役柄のキャラクターやセリフを調整していますが、それもまた良く考えられており、実に素晴らしい映画だと思います。

しかし・・・日本語字幕の粗雑さだけは承服できません。雰囲気ブチ壊しまくりです。

一番ショックだったのは・・
ネタバレに近くなるのですが、最後の場面、原作も映画のセリフ(英語)でも「架空の・・」「真の犯人・・」などという、身も蓋も無い言い方をポワロはもちろん、ビアンキ氏(原作ではムッシュ.ボウ)もしてはいません。

ビアンキ氏のセリフは「制服があるからには、それを着た人間が居るということであり・・」
とあくまで「暗黙の了解」「“大人の”判断」の態度を貫いており、それに続く、ポワロ、医師のセリフもそれに則ったものになっています。

バカみたいに露骨に言葉で言ってしまわないからこそ「味わい」があり「余韻」をもたらすのであって、それをご親切にも露骨な意訳をされたのでは情緒もなにもあったものではありません。

安っぽい意訳の日本語字幕のお陰で一瞬で興ざめしてしまい、続く「カーテンコール」の場面が何とも安っぽいものに見えてしまってなりませんでした。

文字数の問題は全くありませんので訳者が「露骨に言わないと真意がわからないでしょ」と日本の視聴者をバカにして敢えてあんな訳にしたのではないか、とさえ思ってしまいます。

DVD化のお陰で英語字幕も表示できるので、日本語字幕で見る方も是非、もう一度英語字幕でもご覧になることをお勧めします。

(ちなみに俳優に合わせて原作と変えている所は例えば、ハバード夫人:「娘が、娘が・・(原作)」⇒「前の主人なら・・(映画)」、ラチェットの召使の年齢、等々。個々の俳優の個性、映像にした場合の効果、全体のバランスなどが考慮され、良い感じに変えてあると思います。)



オールスターによる一級の娯楽作品。監督:シドニー・ルメットは社会派から一転。「決して結末は話さないでください!!」
おすすめ度 ★★★★★

「決して結末は話さないでください!!」
(私は学生の頃に悪友に結末を知らされてしまい、悔しい思いをしました。)

「オリエント急行」を舞台に起きた殺人事件、乗客が容疑者。
そこに繰り広げられる推理と人間ドラマ、その意外な結末。
監督自身が語るように、これまでのドキュメンタリー的な社会派映画ではなく、
初めて挑んだ陽気なムードをもった豪華な娯楽作品です。

豪華オールスターキャストとはこのこと。
何と贅沢なことでしょう。
この二度とない重厚な布陣(下記参照)による競演が見もの。

乗客全員を集めて行われる、クライマックスでのポワロによる解決編(謎解き、シナリオ8ページに及ぶセリフ)では、
これまでに撒かれた数々のヒントを順次カットバックさせながら、一気に解決していくくだりが素晴らしい。

また、恐怖の音楽ではなく、豪華な娯楽作品を盛りたてる「ワルツ」による素晴らしい映画音楽も必聴です。
最高の俳優、脚本、音楽によって贅沢な時間を楽しめる、決して損は無い作品です。

なお、ネタばれありのDVD特典映像は、予告編、監督ほかスタッフ・キャスト(コネリー、ヨーク、ビセット)出演による長時間のメイキングが興味深く充実しています。



ちょっと結末は、待って・・・
おすすめ度 ★★★★★

あなたは、
アガサ・クリステイが
好きですか?

じつは、
こんなラストが
待っていたなんて・・・

殺人は、
一瞬だったけど
人の想いは
永遠なんだと?

最後は、
2つの選択を
乗客の人たちに
示してこの物語は・・・

この映画は、
ファースト・クラスです!



ドラゴミロフ伯爵夫人、すっげー
おすすめ度 ★★★★★

クリスティ原作、オールスターキャストによる一連の映画化作品の第一作です。 非常に贅沢な作品だと思います。 オープニングからわくわくさせられます。

ショーン・コネリー、アンソニー・パーキンスなど男優陣も個性派揃いですが、女性陣も、ローレン・バコール、イングリッド・バーグマン、ジャクリーヌ・ビセットetc。でも、なぜかこの作品で一番目立っているのは、ドラゴミロフ伯爵夫人を演じたウエンディ・ヒラーというおばあちゃん。 すんごいですナ。なにしろあのメイクで、広角レンズを使ったクローズ・アップの多用。 怖いですよね。 ずっと後に、”赤毛のアン・アンの青春”に、まったくおんなじ調子で出てきた時には、”あ、ドラゴミロフ伯爵夫人!”って、思わず叫んでしまった。
さて、ポワロ役のアルバート・フィニーは、賛否両論分かれるところでしょうが、私見では、ちょっと力演のし過ぎではずしてしまった、という感じです。  あの、ラストのがなりたてるようなしゃべり方は、皮肉屋というよりまるでカミナリ親父。 むしろ、太って(文字通り)丸くなった現在のほうが(”エリン・ブロコヴィッチ”に出ています)、いいポワロがやれるのでは?



クリスティも、確かにこれなら納得するだろう。
おすすめ度 ★★★★☆

原作があるものの映像化って、たいていつまらなくなるものですが、コレはかなり面白かったです。

監督のシドニー・ルメットは、法廷映画の傑作「12人の怒れる男」を撮った方なので、こういう限られた空間で起きる出来事を描くことは上手いはず。オリエント急行という、ある種非日常的風景の、華やかで、時代的な、かつ不気味さがよく出ています。

とにかくキャストが絶妙で、よくここまで選び抜いたなと思うほど合ってます。特にドラゴミロフ公爵夫人。高慢で品のある夫人っぷりが、怖いほど合ってます。

ポワロ役は、D・スーシェやP・ユスチノフではなく、A・フィニー。少しうるさめの演技なので、「合ってない」と思われる方もいらっしゃるようですが、ほどよく品があり、気障な所や、小柄ででっぷりしている所が「ポワロっぽいなあ」と思いました。

映像化すると、ポワロってこうして犯人を落としていくんだという様が目で確認できて楽しかったです。彼の口癖、「灰色の脳細胞」を使って、心理戦にて容疑者を揺さぶっていっている、というのがすっごく分かりやすいです。

惜しむべくは、原作でハバード夫人が最後に口にするあのセリフが無かったことですが、それでも、犯人の告白場面は小説をも越える切なさがありますので、ミステリが好きな人、原作のファンにも安心して勧められます。

自作の映画化には厳しい目を持っていたクリスティも、これには納得したでしょう。



良い出来でした
おすすめ度 ★★★★★

出来は非常に良いです。これは買わねばならないでしょう!
ホント満点を付けても良い出来です。



概要
アガサ・クリスティ原作の映画化作品のなかでも、本作は上質な仕上がりとして名高い。何と言っても異例なまでのオールスターキャストが作品のグレードをアップさせている。当時の若手トップ女優、ジャクリーン・ビセット、「007」を降板した後のショーン・コネリーから、本作でオスカー受賞のイングリッド・バーグマン、さらにデームの称号を持つウェンディ・ヒラーまで、全キャストのミステリアスな演技は特筆に値するのだ。大雪で動けなくなったオリエント急行内での密室殺人は、どの乗客も怪しく感じさせてくれるのである。
かつての幼女誘拐殺害事件との関連、列車内での数々の証拠の出し方も原作に忠実。映画ならではの効果は音楽と衣装で、オープニングから列車が走り出すまでのイスタンブール駅のシーンは、流れるメロディが旅への心の高まりを表し、女性たちのゴージャスな衣装が目を奪う。ミステリー史上でも、かなり意外なラストなので、予備知識のない人は、まっさらな頭で観てほしい。しかし、もし結末を知っていたとしても、犯人がわかった瞬間の悲しさと、名探偵エルキュール・ポアロの選択、そして、その後に訪れる幸福な別れには、胸を締めつけられずにはいられない。(斉藤博昭)

オリエント急行殺人事件 動画

オリエント急行殺人事件



佐藤健 オリエント急行殺人事件 三つ目がとおる